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まほろ駅前多田便利軒を観てきました。以下、ネタバレしまくりですのでお気をつけを。
映画館に入ってまずびっくりしたのが、年齢層が高かった事。おじさんおばさんと言われる年代の方からおじいちゃんおばあちゃんと言われるぐらいの方が一杯いて、若いお客さんはあんまりいなかった。友達にも言われたんだけど「瑛太・松田龍平・くるりとかどんだけサブカルホイホイなんだ」と思ってたので、どんだけオシャレ女子がいるのか…と内心ドキドキしてたけど全然違ったから拍子抜けしたし、ちょっと安心したw
私は漫画から入った人間なんだけど*1映画を観る前に原作も読んで行こうと決めてたので、読了してからいったんだけど、正解だったと思う。映画自体は原作の中盤までと最後をくっつけた作りだったんだけど、原作補正がないと色々唐突感があるんじゃないかなぁ…?読んでなければないで充分楽しめる作りにはなってるとは思うけど、原作読んでると結構物足りなさはあるかも。と言うか私は感じた。特に、行天の闇・多田が抱える傷・二人の関係性についての描写が浅すぎるんだよなぁ…と悶々としてしまった。所々ニュアンスの捉え方の違いというか書き方の違いがきになったし…。特に多田が星に連絡するシーンがすごい軽い感じで描かれてたのに違和感…。映画のあのシーンはあのシーンで好きなんだけど、やっぱり原作通りの多田が緊張しつつも虚勢をはって電話する方が好きだったな。あと、話の作りが作りなので映像化するならドラマとかの長いスパンが合うような気がする。でも原作を読んでしまってるからそう感じるだけで、読んでない人でも充分面白いと思います!
●配役についての感想●
- しんちゃん
松尾スズキだったのに笑った(笑)若い男じゃなかったの(笑)でも怪しさ満天な所がハマってたし駄目っぷりがきちんと出てたので◎。
- ルル、ハイシー
思ってたよりハマってたんだけど、ハイシーがちょっとイメージと違ったかな。見た目云々じゃなくて、何かちょっとチャラいというか軽いというか…。もっと冷静な雰囲気をイメージしてたので。でも杏ちゃん可愛かった!スタイル良いよね〜。
- 由良とマリちゃん
めっちゃ可愛かったし、イメージしたのと近い感じだったから嬉しかったな〜。由良可愛いよ!由良!特に車の中の行天・多田・由良の会話シーンが良かったな。でも多田の「美しい肺を汚したまえ」ってセリフは変えないで欲しかったなぁ。「汚してしまえ」だとちょっと子供っぽい気がした。
- 星
イメージしてたのと割かし合致。高良君ってこういう役*2似合うよね。携帯にお守りがついてなかったのが残念。
- 凪子さん、ハル
観る前は結構合ってる気がしてたんけど、ちょっとイメージ違ったなぁ…。何だろう?喋り方とか、もうちょい凛とした感じを想像してたからかな。ハルは可愛かったです(^^)
- 岡さん
イメージ近かった!しいて言えばもっと頑固じじいっぽかったら完璧!
- ヤマシタ
お母さんからお金巻き上げるシーンって必要だったのかな?まぁ、エピソードが削られてるから多田の話に絡めようとすると仕方がないのかな。個人的には何気にイイ人っぽくかかれてる感じがあんまり…。ただのDQNに徹して欲しかったなぁ。
- その他の人達
マリちゃんのお母さんが犬を大事そうに持ってきたのは何故なの?原作ではハナちゃんを全然大切にしてない感じだったのに…。ちょっと冷酷っぽい雰囲気が犬を便利屋に預けて逃げちゃうって所に合ってるように感じてたから、ここの改変がかなりショックだった><チワワは可愛かったですw刑事役の一徳さん良かった。一徳さんはああいう役似合うね。
- 行天
私が松田龍平ファンというのもあるが、行天っぽい雰囲気が出てて良かったと思う。ちょっと棒な演技wが上手く合ってたし、あのヒラヒラした走り方とか行天っぽい感じがよく出てた。原作でのちょっと弱気な感じの行天が見れなかったのが残念。
- 多田
やっぱり瑛太はちょっとイメージ違ったな〜。まず多田よりかなり若いし。行天は年取らない顔ってイメージあったからまあまあ若くても気にならなかったんだけど、やっぱり多田はある程度おじさんでないと!あと、何故「真面目」が全面押しされてるのかが分からない。原作のイメージだと、ある程度社会人としての常識はあるけど、どっちかって言えば真面目ではない気が…お人好しではあると思うけど。あと最後の告白(?)のシーンは別に長回しでなくてもいいと思った。かんでたの気になってそれ以降集中出来なかったし、長回しによる何らかの効果があったとは思えなかった。
全体的に『短い時間でよくまとめてはあるけど、やはり原作を読むべき』って感じかな?